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『青い山脈』(1963)

以前保存しておいた『青い山脈』(1963)を見ようとしたら、
再生出来ないのです…なぜ?
安価なディスクだったから…?でも、一応、日本製のメーカー品…

同じディスク(10枚組)に、同じ方法で保存してあった物は再生出来るのに…?
しかも、息子のパソコンでは再生出来た…不思議です?

石坂洋次郎原作の『青い山脈』は、何度も映画化されましたが、
私が保存しておいたのは、1963年の吉永小百合さん版。

ネタバレ↓

舞台は地方の城下町、女子高生の寺沢新子(吉永小百合)が、
スクーターで登校すると、同級生(進千賀子)達が待ち伏せ…
新参者に対しての(と言うより新子が型破りだからですが…)、
女子校独特のいじめ(?)がありました。(後に和解します。)

あの有名な、「戀(恋)しい戀しい…」を、「變(変)しい變しい…」と書き間違えた
偽ラブレター事件は可笑しかった。
原作者が教師をしていたため、この、ありがちな間違いも説得力がありますね。

可笑しいと言えば、
新子が、店番をしている金谷六助(浜田光夫)の所へ、
卵を売りにいくシーンがありましたが、
初対面なのに、上がり込んで何種類もの卵料理を作ってやる…
今なら、問題にされるシーンかも知れませんね。

この映画には、バンカラ学生役で、高橋英樹さんも付けヒゲで出演していました。
そのため、浜田光夫さんの印象が薄いものになってしまって残念。

島崎雪子先生役は、清楚なスレンダー美人の芦川いづみさんでしたが、
少女の面影を残す知的な美人ですね。
(俗的なイメージの“美人”というより、“佳人”とか、“麗人”が相応しい…)

また、田代みどり、南田洋子、二谷英明、松尾嘉代、北林谷栄、
殿山泰司、藤村有弘(偽外国語)、左卜全(ズビズバーの)などの他に、
大勢の大物俳優さんが出演されていました。(敬称略)

ラストの、舗装されていない道路を走る、3組のカップルのタンデム車…
古き良き時代の青春そのものといった感じで、実に爽やかでしたね。

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