『エデンの東』
旧約聖書、創世記の中の「カインとアベル」を基に書かれた
ジョン・スタインベックの小説『エデンの東』の映画化作品。
1955年公開の『エデンの東(EAST OF EDEN)』は、
アメリカを代表する青春映画での“不朽の名作”と言ってもいいですよね。
監督は、レッドパージの嫌疑を掛けられたエリア・カザン、
主役は、永遠の青春スター、ジェームズ・ディーン…
いくら私でも、リアルタイムで観た事は無いのですが、
リバイバル上映や、BS放送では何度も観ました。
第一次世界大戦前のアメリカを舞台に、
父と二人の息子(アロンとキャル)の物語です。
農場をやっている父親アダムのお気に入りは、兄のアロン、
アロンは真面目な優等生ですが、
弟キャルは、正反対の性格で、家族から疎んじられていました。
父親に気に入られようとすることが、
すべて裏目に出てしまい自暴自棄になるキャル、
彼を理解してくれたのは、アロンの恋人アブラだけ…
何度観ても泣けるのは、病床の父アダムと、息子キャルとのシーンです。
父の愛を実感出来たキャルは、ようやく生きる喜びを得たのでした。
どんなに心が荒んでいても、
親の(誰かの)愛を知った時には、立ち直れるのかも知れませんね。
ところで、
聴くだけで、ジーンとなる映画音楽というのがありますが、
私にとってそれは、『エデンの東』と『エーデルワイス』です。
聴いただけで、泣ける名場面が浮かんで来るのですね。
24歳で、ポルシェを運転中、交通事故死したジェームズ・ディーンは、
夭折したために、伝説のスターになったとも思えますが、
世代が違うせいか、余り魅力を感じないのですね。
余談ですが、
昔の日活スター赤木圭一郎は、21歳で事故死したために、
和製ジェームズ・ディーンと言われていますが、
彼の映画を観たことが無い私にとっては、遠い存在の俳優ですね。
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