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2008年2月

ロバ(?)のパン屋さん

私達の世代の人なら、大概の人は「ロバのパン屋さん」を知っているでしょう。

とは言っても、私も小さかったから、詳しくは憶えていませんが、
私達の町の「ロバのパン屋さん」は、割と近所くのパン屋さんがやっていて、
家(実家)の前に止まるので、いつも買って貰ってました。

まだビニール(ポリ)袋が普及していなかったのかどうかは、判りませんが、
薄手の紙袋に入れてくれました。

たくさんの種類のパンがあったと思うけれど、
記憶にあるのは、上一面に、炒り卵みたいな物がのっているパン…
何という名前だったかは忘れてしまいました。

でも、何より鮮明に憶えていることは、ロバではなく、シマウマだったこと。
そのことを、近所に住んでいた友人に話すと、
「えっ、そうだったっけ…?…ロバだったでしょ…?」と言うのです。
断言します。間違いなくシマウマでした!

あの頃は、幹線道路以外は、ほとんど舗装されていなかったこともあって、
普通に、馬力(土などを運ぶ荷馬車)が行き来していました。

馬の落とした物を、踏まないように注意してはいましたが、
臭いもなかったせいか、それほど汚いとも思っていませんでしたね。

のどかな時代でした。

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『銀の匙』

中勘助の自伝的小説『銀の匙(さじ)』は、とても思い出深い一冊です。

出会いは古く、中学の時、クラブ活動の顧問の先生が勧めてくれた本でした。

美しい題名に相応しい、優しく女性的な文体で、小説と言うより散文詩的ですが、
漢字が少ないことと、極めて読点の無いのが、かえって読み難くもありました。

江戸文化が色濃く残る、明治の東京の風俗が描かれていて、
ちょっと身近な、時代小説を読んでいる錯覚に陥りました。

難産の末、生まれた主人公の「わたし」は、
生まれながらにひ弱で、腺病質な子供、
人見知りの意気地無しに加え、内向的で感受性が強く、神経質な性格…
まるで私とそっくりの主人公に、親近感を覚え、
「そうそう…」と思いながら読んだ記憶があります。

20080225 『中勘助随筆集』 渡辺外喜三郎編 岩波文庫

「中勘助文学記念館」
http://www.asahi-net.or.jp/~KW2Y-UESG/hitobito/nakakansuke/nakakansuke.htm

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何歳?

「アボンリーへの道」の登場人物(一部)の、生まれた年です。
海外サイトには、こんな事も調べる(?)人がいるから驚きますよ。
と言うより、笑っちゃいますよね。

 イライザ・ウォード(Great Aunt Eliza Word)  1823~
 ヘティ・キング(Hetty King)                       1858(1859?)~
 アレック・キング(Alec King)                      1860~
 ブレア・スタンリー(Blair Stanley)               1861~1904
 イライザ・パイク(Eliza Pike)                       1863~?
 ルース・スタンリー(Ruth Stanley)              1871~1894
 ロジャー・キング(Roger King)                    1872~
 
 ガス・パイク(Gus Pike)                            1889~
  フェリシティ・キング(Flicity King)                1891・9月~
  セーラ・スタンリー(Sara Stanley)               1893~
 フェリックス・キング(Felix King)                 1895・5月~
 セシリー・キング(Cecily King)                   1897・7月~
 
  ラッキー・マキューアン(Lucky Macewan)     1903~
 ダニエル・キング (Daniel King)                  1905・2月~
 モンゴメリー・デール(Montgomery Dele)     1906(1907?)春~
 アリシア・デール(Alicia Dele)                    1912~

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アボンリーのタイトル

「名言」は、ちょっと、お休み…

「アボンリーへの道」のタイトルについては、少々不満がありました。
想像の余地が無いものだったから…

むしろ、すべて原題通りにして欲しかったです。
(原題の直訳もありました。)
児童が対象だったでしょうから、仕方無いですね。

今更ですが、タイトル(カッコ内はオリジナルタイトル)です。
                

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「世界ウルルン滞在記」…ブルガリア、自家製ヨーグルト

昨夜のウルルンの地は、ブルガリア、ツァレバ・リバダ村、
人口の半分が60歳以上、でも皆さん“生涯現役”で元気そのもの。

真冬のブルガリアへ向かった旅人は、
135歳まで生きる予定(?)の、歌手・由紀さおりさんでした。

ホームステイ先は、共に80歳のコレクさん夫妻のお宅。
ご主人の、
「日本も、ブルガリアのように、男性より女性の方が強いのか?」
の質問は笑えました。

ブルガリアと日本だけでなく、
どこの国でも、(家庭内では)女性の方が強いのかも知れませんね。

ブルガリアと言えば、やっぱりヨーグルトが連想されますよね。
コレクさんのお宅でも、(自家製の)ヨーグルトが欠かせないようでした。

お料理やデザートの材料だけでなく、
お顔や手のパックにも、ヨーグルトが使われていました。

由紀さんは、お料理、乳牛の乳搾り、牛の落とした物のお掃除、薪割りなど、
頑張っていましたね。
(筋肉痛が心配になりました。)

由紀さおりさんの美しい歌声が聴けたこと、
特に、「ふるさと」には、思わず涙腺が緩みました。

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「COOL JAPAN」…買い物(Shopping)

今回のテーマは「買い物」でした。
「福袋」、「自動販売機」など、日本独特の買い物を取り上げられました。

「福袋」は、デパートなどで、お正月の初売りとして売られていますが、
お目当ての「福袋」を買うため、毎年、長い行列が出来るのですよね。

中身の品物が、支払った金額以上の物が入っているから、
お得と言えばお得なのでしょうが、私には理解できません。

たとえ金額的にお得でも、趣味(好み)に合わない物なら要らないし、
人にプレゼントするのも、処分するようで(心がこもっていないから)嫌ですね。
現実的な私は、やはり、目で見て買いたいです。

子供の頃、近所の駄菓子屋さんにも「福袋」がありました。
東映の時代劇スターなどのブロマイドや、紙製オモチャなどが入っていましたが、
殆どの場合、ガッカリしたものでした。

次に取り上げられた「自動販売機」、確かに便利です。
でも、余りにも、種類も台数も多過ぎるとも思います。

自動販売機にしても、スーパーマーケットにしても、
一言も喋らすに買い物が出来るのは、非社交的なタイプにとっては好都合ですが、
それが、良いことかどうかは、また別問題ですね。

昔の買い物では、会話が必要でした。
親から「お使い」を頼まれると、内気な私にとっては、とても苦痛でしたが、
それでも、頑張って買ったものでした。

外国人が一様に言うことに、
日本の販売員の「接客態度の素晴らしさ」がありますね。

「お客様は王様(神様)」との教育をされているとか…
買わなかったお客様に対しても、必ず「ありがとうございました。」と言います。
それは、「次回も来て欲しいから」なのですよね。

買わないからと言って、接客態度が悪かったら、
もう二度と、買いに来て貰えないですからね。
それだけ、日本の店は、生存競争が激しいと言うことなのでしょう。

そして今回の、ベスト・オブ・クールは「福袋」でした。
当然、出演者からは異論も上がりましたが…

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アシュリーちゃん

フジテレビ系列の番組、サイエンス・ミステリー
『それは運命か奇跡か!?~DNAが解き明かす人間の真実と愛~

以前より見てきた、アシュリーちゃんの事が、とても気になっていました。

ロビン・ウイリアムズ主演の映画『ジャック』(1996)を観た時は、
通常の人の4倍の早さで成長するジャックの悲しみに泣きましたが、
「でも、これは映画なんだから…」と言う救いがありました。

その頃は、まだ、アシュリーちゃんのことを知らなかったから…
アシュリーちゃんは、紛れもない現実です。

カナダに住む、アシュリー・ヘギは現在16歳。
生後9ヶ月で、“プロジェリア(早老症)”を発病しました。

プロジェリアは遺伝子の異常で、通常の10倍の早さで老化するといいます。
300万人に1人の割合で発症し、平均寿命は13歳…
(ウィキペディアによれば…)世界に46人いるそうです。

TVに映るアシュリーちゃんは、いつも前向きで、
あるがままの自分を受け入れ、短い人生を、精一杯生きています。

プライドがそうさせているのか、母親を悲しませたくないからなのか、
涙は、誰にも見せないようにしているのかも知れません。

私に出来る事は唯一つ、遠くから見守っているだけ…

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『シンドラーのリスト』

ホロコーストを題材にした映画は、たくさん観ましたが、
その中でも、『シンドラーのリスト』(1993)は、非常に重かったです。

監督は、ユダヤ系のスティーヴン・スピルバーグ監督、
(しかし、監督料は受け取らなかったとのこと。)
シンドラー役は、リーアム・ニーソン。

ドキュメンタリー映画を思わせる、モノクロ作品でしたが、
連行され後に殺害される幼い少女の、赤いコートの色だけは、
鮮やかに映されました。

その小さな赤色に、どんな悲惨でおぞましい場面よりも、
ゾッとさせられました。

『シンドラーのリスト』は、今夜、BSで放送されますが、
再び見るのは、私にとって、勇気が必要です。

ところで、先日、元ナチス党員の逮捕のニュースがありました。
ドイツにおいて、ナチスの戦犯に時効はありません。

過去の事実を認めることは、
将来、同じ過ちを犯さないことに繋がる事だと思います。
日本はドイツとは違って、情けないです。

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プレミアム10「80歳・決着に挑む」

プレミアム10「80歳・決着に挑む~元兵士たちの日米野球~」を見ました。
深い感銘を受けました。

こういう番組こそ、戦争を知らない多くの世代(私もですが)の人達に
見て貰いたい番組です。

かつて、命をかけて戦った敵同士の、日米の元兵士たちは、
野球(ソフトボールを使用)で決着を付けるべく
昨年12月、終戦後60数年後のハワイ・真珠湾近くの野球場で、
再会を果たしました。
双方の元野球少年達の平均年齢は80歳…

“オーバー・ザ・レインボー”のチーム名で、
「今度こそ勝って帰りたい…終わりにしたい。」と緊張を隠せない日本側に対し、
終始リラックスムードのアメリカ側…

野球は、圧倒的なパワーのアメリカ側の圧勝に終わりましたが、
時間が進むうち、互いのわだかまりは、
次第に友情に変わっていったのでした。

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「激戦 アメリカ大統領選挙」

NHKスペシャル「激戦 アメリカ大統領選挙~鍵をにぎる中間層~」を観ました。

今年は閏年、オリンピックの年、アメリカ大統領選挙の年…
民主党では二人の候補者が、指名獲得に向け、激しくしのぎを削っています。

一人は、かつてのファースト・レディー、ヒラリー・クリントン上院議員、
一人は、唯一のアフリカ系アメリカ人の上院議員、バラク・オバマ氏。

女性とアフリカ系、どちらも史上初めてなので、
日本のメディアでも、連日、大きく取り上げられていますが、
共和党に関する報道は、極めて少ないです。
(オバマ氏はアフリカ系と言っても、奴隷の子孫のアフリカ系では無く、
黒人と言っても、ミックス(ハーフ)です。)

アメリカの中心部に位置するため、“ハートタウン”と呼ばれているミズーリ州、
番組は、スーパーチューズデー前のセントルイスを取材していました。

アメリカに広がる、経済格差、
ブッシュ政権の、富裕層への優遇措置のため、
アメリカでは、国民の1割の富裕層が、冨の7割を独占する一方、
中間層(人口の約半数)の生活は苦しく、食べていけない人も多いのだとか…

オバマ候補は、
「経営者が10分で稼ぐ金額は、労働者の年収以上。」と…
大統領選挙にとって、勝敗の鍵は中間層の票なのだそうです。

共和党は、今後もイラク戦争を終結するつもりは無いと言います。
税金はイラク戦争に消え、戦争で懐が豊かになるのは、富裕層ばかり、
しかし、戦場に送られ、戦死するのは貧しい家庭の息子ばかり…
経済格差が、人間の命までも左右しているアメリカの姿がありました。

医療保険にしても、低所得者層(日本円で年収200万円以下)は、
国の公的保険に加入出来るが、中間層は民間保険に入るしかないそうです。

現実は、中間層の(6人に1人)は、高額の保険料が払えない為に未加入で、
病気になっても、医療保険に未加入を理由から、治療を拒否されると言う。
(治療費の支払い能力が無い、と見なされるので…)

もし、オバマ氏が大統領になったら…やはり、“暗殺”が心配です。
アメリカは、人種差別と銃の国だから…

でも、もし私がアメリカ人なら、きっと、オバマ氏に投票するでしょう。

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『イル・ポスティーノ』

イタリア・フランス合作作品の『イル・ポスティーノ』(1994)、
題名の意味は、イタリア語で“郵便配達(夫)”。

南イタリアの小さな島に暮らすマリオは、
チリから亡命し、島に滞在する詩人パブロ・ネルーダに、
世界中から送られてくる、ファンレターを届けるためだけの、
臨時の郵便配達夫に採用される…

作品全体に漂う、ノスタルジックな雰囲気…
ネルーダとマリオの、影響しあいながら深まる、年齢を超えた静かな友情…
そして、別れと意外なラスト…

脚本も手がけたマリオ役のマッシモ・トロイージは、
持病の心臓病のため、クランク・アップの12日後に無くなったのでした。
坂道での自転車は、さぞかし応えたことでしょうね。

ネルーダに扮していたのは、フィリップ・ノワレ。
フィリップ・ノワレと言えば、イタリア映画『ニュー・シネマ・パラダイス』では、
映写技師アルフレード役でした。

アルフレードと、映画好きな少年・サルヴァトーレ(トト)との、
映画に魅せられた者同士の友情は、とても感動的でした。

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ドキュメンタリー「EQを高めるには?」

世界のドキュメンタリー「欧米の教育現場から」、
「イギリス 感情をどうコントロールするか EQを高めるには?
(EQ and the emotional chrriculum)」も興味深い内容でした。

「EQ こころの知能指数」の著者、ダニエル・ゴールマンによれば、
世の中は、頭の善し悪しを判断するするのに、IQを基準にしがちですが、
学校なり、職場なり、同レベルのIQの集団や、実社会においては、
IQは必要で無くなり、
感情をコントロールする能力の“EQ(人格的知能指数)”が、
より重要となるとのこと・・・その通りですね。

物事に粘り強く取り組み、最後まで頑張り通す能力、
トラブルを解決する能力、
他人と協力し合い、それぞれの能力を発揮しあえる能力、
怒りを抑制する能力、衝動を抑える能力が、より大切となるのです。

いかにして、自分の考えを相手に伝えられるか、また説得出来るか、
相手の立場で考えられるか、
つまり、学力テストの結果だけに目を向けるのではなく、
精神を発達させること、適切な人間関係をつくる能力の重要さを、
番組は教えてくれました。
(ある小学校では、“日記を付ける”指導をしていました。)

30年前のニューヨークで実験されたという
4歳児対象の「マシュマロ・テスト」は興味深かったです。

マシュマロ(子供の好きなお菓子)を、1つだけ子供の前のテーブルの上に置き、
「5分間ガマンできたら、3つあげる。」と言い、部屋に子供1人残す。

2/3の子供はガマンできたのですが、
なぜなら、その子供達は、気を紛らわす事が出来たからなのです。
歌を歌ったり、指を使って遊んだり、
マジックミラーに向かって、百人相をしてみたり…

でも、我慢できなかった子供達というのは、
目の前のお菓子に、全神経が集中してしまって、
食べたい衝動を、抑えられなかったのです。

実験を受けた子供達は、親の協力のもと追跡調査されたのですが、
マシュマロを食べなかった子供達は、食べてしまった子供に比べ、
成長してからも、成績も優秀で、
社会に上手く適応する事も出来た人が、多かったそうなのです。
(もちろん実験結果が全てではありません。)

とは言っても、今後も、IQ重視の社会が続くのでしょうね。

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ドキュメンタリー「初めての集団生活」

先日、NHK教育で再放送していた、
世界のドキュメンタリー「欧米の教育現場から」(録画)を観ました。
タイトルは、
「イギリス 初めての集団生活(SECRET LIFE OF THE CLASSRONN)」。

イギリスの義務教育は5歳からなのですが、公立学校や幼稚園には、
就学前の4歳児対象に、レセプションクラス(就学前学校)が併設されていて、
子供達は、そこで初めての集団生活を体験します。(期間は不明。)

同じ4歳児でも、体格も違えば、性格も千差万別、
エネルギーが余って乱暴したり、玩具を壊す子、
一人で着替えが出来ない子、
友達を作るすべが分からなくて独りぼっち子、おませな子等々…

教師達は、どんなに些細な出来事も見逃さず、
一見、良くない行動であっても、一方的に決めつけたり、叱ったりせず、
必ず、子供の言い分に耳を傾け、
(大人の考えを押しつけるのではなく)子供自身に考えさせていました。

すると子供は、「(オモチャが)壊れるとは思わなかった。」とか、
「(それが)悪いこととは知らなかった。」と言うのです。

ちょっとした事でも、「先生は嬉しい。」と言葉に表し、
褒めたり、勇気づけたり、自信を持たせたりしながら指導する
教師の姿勢は素晴らしかったです。
「静かに、はっきり話せば、子供達は理解し学び取る。」とのことでした。

「撮影されているからでは…?」と言ってしまえば、それまでですが、
以前観たドキュメンタリー番組、
「中国の寄宿制幼稚園」での教師(園児の様子も)とは、
余りにも違っていましたね。

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「世界ウルルン滞在記」…ケニア、マサイ

昨夜のウルルンの地は、
ケニアとタンザニアにまたがる「マサイマラ国立保護区」、
この野生の王国は、マサイ族で結成されるレンジャーが守っています。

レンジャーの仕事を体験した今回の旅人は、
AAA(トリプル・エー)日高光啓さんでした。

マサイ族というと、私のイメージでは、
槍を持ち、赤色の衣装を身にまとった「誇り高き遊牧民」、
長身で手足が長く、素晴らしい跳躍力の持ち主で、家畜が財産…

ホームステイ先のレポレさん夫妻は、揃って美男美女、
ご主人のエノック・レポレさん(24歳)は知的なレンジャーですが、
美しい奥さんは、“一夫多妻を許さない”と言いました。
(美人コンセントに出たい美人の奥さんは、誰よりも美しい身なりで、
髪も、一人だけ伸ばして編み込んでいましたね。)

司会者は、「マサイの女性も変わった…」と言いましたが、そうでしょうか?
どこの国の女性だって一夫一婦の方がいいはず…

疑問を抱かない女性もいるでしょうが、願っても許されないことだから、
“胸の奥底に封印しているだけ”だとも思うのですが…

エリックさんの奥さんにしても、“日本では一夫多妻は許されない”と
知ったから、口に出した様にも思えましたが…

アフリカにしても、イスラム諸国にしても、男女の人口比率は分かりませんが、
一夫多妻の国には、
結婚しない(出来ない)男性も多いという事なのですね…?

つまり、富める男性だけが“一夫多妻”ということ、
要するに「女性は財産の内」…考えさせられますね。

「今のマサイ族に一番必要なのは教育を受けること」
と言うエリックさんのお父さん…
お父さん、40年ぶりに、思い出の場所を見ることが出来て良かったですね。

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NHKBS「衛生映画劇場」

毎年この時期になると、NHKBSの「衛生映画劇場」は、
アカデミー賞特集になります。

それはいいのですが、
いつも代わり映えのしない作品ばかりなのが不満なのです。

と言うより、「BSシネマランド」そのものが、
同じ映画ばかりを、繰り返して放送しているので、
そう感じるのかも知れませんが…
今年も、観てしまった映画ばかりで、ガッカリです。

時々「リクエストコーナー」に、リクエストをしてはいますが、
叶えられたことはありません。

元アナウンサーで「支配人」の“Wさんの独断(好み?)”で
編成されているとしか思えないのですが…?
(支配人と言うより、独裁者…?)

15年前にBSに加入したのも、映画を観たいがためだったのに、
期待外れでした。

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「アボンリーの魔女」 ヘティ

初めから駄目だと思わず、立ち向かうのです。
勝つためには、一生懸命勉強し、
自分の能力を、精一杯生かす努力をしなくてはなりません。
とても苦しいです。
でも、それを乗り越えて、初めて栄光を掴めるんです。
チャレンジです。

責任逃れはいけません。
それを繰り返していたら、ろくな人間にはならないし、
ろくな人生を送れないの。
そんなの嫌でしょ?

毎年行われる「スペリング・コンテスト」…
スペリングが苦手で、
屈辱的な「お馬鹿さん帽子」を被されてしまったフェリックス…
伯母さんで先生のへティが言った言葉です。

いかにも、先生が言いそうなお説教ですが、
言われれば言われる程、反抗的になってしまって、
逆効果にも思えますが…

本人だって、解っているんですよ。
解っていても出来ないのが人間なんですよ。

1201

<第1シリーズ>
第12話「アボンリーの魔女」(The Witch of Avonlea)より

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『アマデウス』

『アマデウス』(1984)の監督は、ミロシュ・フォアマン、
作曲家、アントニオ・サリエリ役は、フランク・マーリー・エイブラハム、
サリエリが嫉妬の余り、殺してしまった(と思いこんでいる)相手の、
ウォルフガング・アマデウス・モーツァルト役には、トム・ハリスでした。

フランク・マーリー・エイブラハムは、トム・ハルスと争った末、
アカデミー賞の主演男優賞を受賞したのですが、
トム・ハルスが受賞しても良かったと思いました…

ピアノ(チェンバロ)を弾くシーンは、トム・ハルス自身が弾いていたし、
全体の重い雰囲気も、彼よって和まされました。

神童・モーツァルトの意外に軽薄だったところや、
小柄なところも適役だったです。

この映画の楽しみの一つに、音楽がありますね。
『フィガロの結婚』『魔笛』『ドン・ジョバンニ』等々、贅沢過ぎますね。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンを題材にした『不滅の恋/ベートーヴェン』
(ベートーヴェン役はゲーリー・オールドマン)も然り・・・
古くは、ソ連映画の『チャイコフスキー』や、
クララ・シューマンを描いた『愛の調べ』でも、音楽を堪能出来ましたね。
(『愛の調べ』では、シューマンや、ブラームスの曲。)

作曲家を題材とした映画は、多くの名曲が聴けることから、
お得感いっぱいなんですよね。

この作品は、主演男優賞の他に、
作品賞、監督賞、脚色賞、美術賞、衣装デザイン賞、メイクアップ賞、
音響賞のアカデミー賞8部門を受賞した。
また、各国の、多くの映画賞も受賞しました。

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『ウエスト・サイド物語』

『ロミオとジュリエット』のついでと言ってはなんですが、
『ウエスト・サイド物語』(1961)も、現代版『ロミオとジュリエット』ですね。

監督は、『サウンド・オブ・ミュージック』と同じく、ロバート・ワイズ監督。
作品賞、監督賞、助演男優賞、助演女優賞など、
10部門でアカデミー賞を受賞しました。
音楽も、「トゥナイト」「クール」「アメリカ」などの名曲があります。

ニューヨークの下町にたむろする、対立する2つの不良グループ…
一方はイタリア系のジェット団、もう一方は、プエルトリコ系のシャーク団…

シャーク団のリーダー・ベルナルド(ジョージ・チャキリス)の妹
マリア(ナタリー・ウッド)と、
ジェット団のリーダーの親友のトニー(リチャード・ベイマー)が、
ダンスパーティーで出会い…

私は、トニーとマリアより、
ベルナルドとアニタ(リタ・モレノ)の方が、より印象に残っています。

ジョージ・チャキリスとリタ・モレノの存在感は強烈で、
2人は、アカデミー賞・助演男優賞、助演女優賞を受賞しました。

『ウエスト・サイド・物語』で忘れられないのは、
何と言っても、ジョージ・チャキリス達の、迫力あるダンスシーンです。

NHKBSで放送した時にも観ましたが、
やはり、スクリーンで観た時の、あの迫力は感じられなかったですね。

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『ロミオ&ジュリエット』(1996)

バズ・ラーマン監督の『ロミオ&ジュリエット』は、
レオナルド・ディカプリオ(ロミオ)とクレア・デーンズ(ジュリエット)の、
現代版『ロミオとジュリエット』でしたね。

舞台もビーチなら、城はビル、男性の衣装はアロハシャツで、
当然、剣ではなく、銃でした。
ただし、台詞に関しては、シェークスピアの原文のままと聞きましたが…?

スピーディーで激しく、原作での若者像が、
より短絡的な印象に仕上がっていましたが、
全体にブルーがかった色調も、若々しいレオ様にぴったり…

まだ少年の面影を残す、当時のレオ様に、
カラフルな和柄のアロハシャツが、良く似合っていましたね。

クレア・デーンズのジュリエットも、現代的で良かった。
彼女のシンプルなドレスは、どれも素敵でしたが、
小さな翼が付いたドレスは、特別可愛いらしかったです。

「ナタリー・ポートマンの方が合っていた…」
「それでは、美男美女過ぎて、リアリティーに欠ける…」
などと、友達と話したものでした。

ロレンス神父(ピート・ポスルトウェイト)もアロハシャツ姿で、
神父と言うより、むしろ、マフィアに見えてしまって、可笑しかった…

イギリスの俳優、ピート・ポスルトウェイトは、
『父の祈りを』『ユージュアル・サスベクト』『ドラゴン・ハート』『アミスタッド』
『ブラス!』等々、観るごとに違った顔を見せてくれる、
大好きな俳優さんの一人です。

ロレンス神父に限らず、若者達もギャング(チンピラ)に見えたし、
モンタギュー、キャピュレット両家の関係は、
まるで、抗争を繰り返す暴力団のよう…

この作品で、レオナルド・ディカプリオは、
ベルリン国際映画祭の主演男優賞を受賞しました。

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訃報

TVニュースで、市川崑監督の訃報を聞きました。
享年92歳。

市川崑監督作品の一部が紹介されていましたが、
その中で、『ビルマの竪琴』と『東京オリンピック』は、
学校の「映画教室」で観たことを思い出しました。

特に、『ビルマの竪琴』は、
確か、チャコちゃんのお父さんが主人公役(水島上等兵)でしたが、
子供心にも、とても泣ける映画でした。
感動の余り、後で、竹山道雄の原作も読んだ憶えがあります。

比較的最近では、NHKBS で、吉永小百合さん主演の『映画女優』と、
『つる 鶴』を観ましたが、
それ以前にも、多くの監督作品を観ているはずです。
たくさんの感動を、ありがとうございました。

謹んで、ご冥福をお祈り申し上げます。

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『ロミオとジュリエット』(1968)

シェークスピアの戯曲『ロミオとジュリエット』というのは、
中・高生の頃に読みますよね。
私も中学生の頃読みましたが…

「ああ、ロミオ様、ロミオ様!なぜ、ロミオ様でいらっしゃいますの、
あなたは!…」(新潮文庫、中野好夫訳)
これは、本を読んでない人でも知っている、あまりに有名な台詞です。

『ロミオとジュリエット』は何度も映画化され、私も4本は観たはずですが、
記憶にあるのは、
フランコ・ゼフィレッリ監督のイタリア版『ロミオとジュリエット』(1968)と、
レオナルド・ディカプリオ主演のアメリカ版『ロミオ&ジュリエット』(1996)
の2本だけなのです。

フランコ・ゼフィレッリ監督作品でのロミオは、レナード・ホワイティング(16歳)、
ジュリエットは、オリビア・ハッセー(15歳)でした。

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『オリバー!』

チャールズ・ディケンズの小説『オリバー・ツイストOliver Twist)』は、
何度も映画化やドラマ化をされましたが、
1968年の『オリバー!』は、その内のミュージカル版です。

監督は、キャロル・リード、
主人公のオリバー役は、当時の子役スター・マーク・レスターでした。
この作品は、アカデミー作品賞、監督賞、ミュージカル映画音楽賞、
美術賞、装置賞、音響賞を受賞。

ストーリーは、今更語る必要は無いですが、
とにかく、『オリバー!』と言えば、何と言っても、マーク・レスターですよね。

当時、マーク・レスターの人気は大変なもので、
その後の『小さな恋のメロディー』(1971)も大ヒットし、
来日もされた記憶があります。
可愛いらしかった彼も、現在は50歳位(?)…
俳優は続けなかったみたいですね。

マーク・レスターと共演していた、ジャック・ワイルドも印象的でした。
子役ながらその名の通り、マーク・レスターとは対照的なワイルドなイメージで、
隠れたファンも多かったと思います。
彼は『オリバー!』で、アカデミー賞助演男優賞にノミネートされました。

俳優を続けたジャック・ワイルドですが、
2006年3月1日、口腔ガンのため逝去されたのでした。
享年53歳…時の流れの無情さを禁じ得ません。

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「世界ウルルン滞在記」…ベルギー(チョコ)

「ようこそ!ベルギーが誇るチョコレート工場へ」と題した今回のウルルン。

ベルギーのチョコレートメーカー“ゴディバ”に赴き、
ショコラティエのティエリさんから指導を受けながら、
チョコレート作りに挑戦した旅人は、大食いタレントのギャル曽根さんでした。
ホームステイ先は、ローランスさん宅。

ギャル曽根さんと言えば、なんと言っても“大食い”、
番組でも、すさまじい程の大食漢ぶりを披露してましたが、
あれは本当なのでしょうか?

と言うのも、以前、お昼の生番組で、彼女自身が、
「(食べようと思えば)たくさん食べられるけれど、
普段は大食いでは無い。今日も、まだ何も食べていない…」
そのようなことを言ってましたから…

旅先での大食い場面が、番組の演出(編集)だったのか、
それとも、以前、生放送で彼女自身が言っていたことが、嘘だったのか、
真偽の程は分かりませんが、いささか、ウンザリでした。

彼女の食べ方が、「キレイ」と言う人もいるようですが、
私には、とても、そうは思えませんね。

少なくとも、欧米のテーブルマナーから言ったら、
(大食いは別としても)とんでも無い食べ方だと思われますね。

私が“大食い番組”に否定的だからでしょうが、
バレンタインデーを控えたウルルンだったのに、
肝心のチョコレートの事より、
ギャル曽根さんの大食いばかりが記憶に残ってしまって、少々残念でした。

現地の人達が、“日本人はみんな大食い”とは思わないでしょうけれど、
当分は、“話の種”になるでしょうね。

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NHK「解体新ショー」

NHK「解体新ショー」は人体に関わる謎を、科学的に解明していく番組で、
私は昨年から見始めたのですが、とても面白い番組です。

毎回、2組(主にお笑い芸人さん)のプレゼンテーションの、
どちらが納得できたか、会場50人が判定します。

昨夜のテーマは、
「においで思い出がよみがえるのは?」(劇団ひとり)、
(匂い(臭い)を感じる鼻の奥のセンサーが、
脳の記憶や感情に関わる部分と、つながっているために、一気に思い出す。)

「シーンという音はあるの?」(ペナルティー)
(耳の内部にある蝸牛の中の「外有毛細胞」(通称、ダンス細胞)が、
動いているので、その動く音。)
というものでした。
私にはどちらも、「目から鱗」でした。

静寂を「シーン」と最初に表現したのは、マンガでは手塚治虫さん、
文学では、夏目漱石だそうです。

ところで、
幼い頃、寝付きが悪かった私は、
夜の静けさの中で、毎晩「シーン(ジーン)」とした音を感じていました。

その音が不思議で母に尋ねると、
「土の中の虫が鳴いている。」との答え…

幼心にも「半信半疑」というより、直感的に「絶対違う!」と感じ、
それ以来、「気のせい」と思うようにしてきました。

半世紀ぶりに、私の謎が解明でき、頭の片隅がスッキリ…
長生きするものですね。

次回のテーマは、
「なぜ衝動買いするの?」と「なぜ楽しい時間は早く過ぎるの?」です。
忘れないように観なくては…!

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懐かしい懐炉

「COOL JAPAN 」を観ていて思い出したのですが、
カイロと言えば、
その昔、「ハクキン(白金)カイロ」は、冬山登山の必需品でした。
(友達は、“カイロ灰”のカイロを愛用していました。)

「ハクキンカイロ」は、ステンレス製(?)で、薄くて、長さは10センチ位、
ベンジンを計って入れる為のカップと、ビロード地の巾着袋が付いていて、
必ず、専用の携帯用ベンジンも、持って行くのです。

使い捨てカイロのように、手軽では無いけれど、
雪山登山に相応しい、素敵な小物でした。

「COOL JAPAN」の中でも、使い捨てカイロの横に置かれてありましたが、
今でも健在とは嬉しいですね。
使い捨てカイロは便利ではあるけれど、地球には優しくないですよね。

温暖な地に生まれ育った私にとって、
雪国は憧れの地、暮らすのを夢に抱いていたこともあったけど、
その思いも、今は昔です。
“寄る年波”には勝てなくて、想像しただけで、寒さが応えますから…

地元での積雪(1~2cm)は、多分20年に一度くらい…
風花が舞っただけで、大人も子供も「雪!雪!」とテンションが上がる程、
風花さえ見られない年が殆どで、この冬も然り。

寒い日に交わす言葉は、
「一冬に一度くらい、雪が降ればいいのにね。」
そんな訳で、私の地方の幼稚園には、「雪見遠足」があります。

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COOL JAPAN…冬(Winter)

いつものスタジオを出て、青森県五所川原市からの放送でした。
今回のCOOL JAPANのテーマは、「ニッポンの冬」…それも雪国の冬。

一面、銀世界の中に佇む出演者たち…
こちらまで寒さが伝わり、つい、“寒そう!”と、言ってしまった…

ノスタルジックなストーブ列車に乗り込み、あぶったスルメを食し、
(夏は風鈴列車、秋は鈴虫列車になるそうな。)
“角巻き、輪かんじき”を身に付け、“地吹雪ツアー”を体験した後は、
“耕心庵(だったかな?)”で、
日本の暖房器具や、鍋料理について語り合いました。

囲炉裏、コタツ、火鉢、使い捨てカイロ…
誰かが、
「コタツに入り、ミカンを食べながらテレビを観るのが夢だった。」と…
別の誰かは、「日本の暖房は、心まで暖まる。」と…
外国の人に、そう思われるのは、嬉しいし、誇らしい事でもありますね。

“空に絵を描いたように美しい。”と称した、「津軽凧」も登場。
色鮮やかな錦絵の津軽凧は、
美しいだけでなく、気高く、威風堂々としていました。

津軽での “BEST OF COOL” は、「地吹雪体験ツアー」に決定。
“厳しい寒さと戦うのではなく、寒さに親しむ(楽しむ)”
つまり、「逆転の発想!」が選ばれた理由です。

都会から移住された方のアイデアだそうですが、
元からの住民には、成功するとは思えなかったそうです。

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『エド・ウッド』

『エド・ウッド』(1994)は、史上最低最悪の映画監督と言われたエド・ウッド
(本名、エドワード・デイヴィッド・ウッド・ジュニア)の半生を描いた作品です。

監督は、エド・ウッドを敬愛する、ティム・バートン、
エド・ウッドに扮するは、今をときめくハイウッド・スターのジョニー・デップ。

当時は今ほどの知名度は無かった(我が国では)のですが、
ジョニー・デップファンの私にとって、この作品での彼には驚かされました。

他の役とは違って、あり得ない位のハイテンションな喋り方や、
女装趣味があったエド・ウッド役ゆえのジョニーの女装…
異様ではあるけれど、不気味ではなかったのも、彼だからこそでしょう。

また、余りにも“ちゃち”なセットは、可笑しくもあり、哀れでもありました。
(エド・ウッドに誰も出資してくれないのです。)

どんなに不評であっても、映画作りに対する情熱は失われることなく、
その姿は、まるで少年のように純粋でした。

きっと、映画『エド・ウッド』は、
ティム・バートン監督の、エド・ウッドに対するオマージュなのでしょうね。

この作品は、アカデミー賞助演男優賞(ベラ・ルゴシ役のマーティン・ランドー)と、
メイクアップ賞を受賞しました。

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『エデンの東』

旧約聖書、創世記の中の「カインとアベル」を基に書かれた
ジョン・スタインベックの小説『エデンの東』の映画化作品。

1955年公開の『エデンの東(EAST OF EDEN)』は、
アメリカを代表する青春映画での“不朽の名作”と言ってもいいですよね。

監督は、レッドパージの嫌疑を掛けられたエリア・カザン、
主役は、永遠の青春スター、ジェームズ・ディーン…

いくら私でも、リアルタイムで観た事は無いのですが、
リバイバル上映や、BS放送では何度も観ました。

第一次世界大戦前のアメリカを舞台に、
父と二人の息子(アロンとキャル)の物語です。

農場をやっている父親アダムのお気に入りは、兄のアロン、
アロンは真面目な優等生ですが、
弟キャルは、正反対の性格で、家族から疎んじられていました。

父親に気に入られようとすることが、
すべて裏目に出てしまい自暴自棄になるキャル、
彼を理解してくれたのは、アロンの恋人アブラだけ…

何度観ても泣けるのは、病床の父アダムと、息子キャルとのシーンです。
父の愛を実感出来たキャルは、ようやく生きる喜びを得たのでした。

どんなに心が荒んでいても、
親の(誰かの)愛を知った時には、立ち直れるのかも知れませんね。

ところで、
聴くだけで、ジーンとなる映画音楽というのがありますが、
私にとってそれは、『エデンの東』と『エーデルワイス』です。
聴いただけで、泣ける名場面が浮かんで来るのですね。

24歳で、ポルシェを運転中、交通事故死したジェームズ・ディーンは、
夭折したために、伝説のスターになったとも思えますが、
世代が違うせいか、余り魅力を感じないのですね。

余談ですが、
昔の日活スター赤木圭一郎は、21歳で事故死したために、
和製ジェームズ・ディーンと言われていますが、
彼の映画を観たことが無い私にとっては、遠い存在の俳優ですね。

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「収穫祭の女王」 ヘティ

「…スピーチは大事です。
今よく学べば、いつの日か、大勢の聴衆を前にしても、
堂々と、考えを述べることができます。
どんな科目も、おろそかにしないこと。
不真面目は、自分自身にとって損だと覚えておきなさい。

「収穫の時(Harvest Time)」のスピーチの授業の時、
クレミーとフェリシティのスピーチに、一部の生徒が不真面目な態度をしました。
それを注意したへティの言葉です。

ラストシーンでは、いつも温和しいクレミーが、見事なスピーチを披露しました。

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<第1シリーズ>
第10話「収穫祭の女王」(Felicity's Challenge)より


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「世界ウルルン滞在記」…ペルー、アマゾン

「ようこそ!愉快なアシャニンカ族の不思議なジャングルへ」
と題した今回のウルルン。
旅人は、
“都会で洗練されきった女優さん”と自称する石田えりさんでした。

旅先のペルー・アマゾン、オウエルト・エスペランサ村には、
40世帯、約200人が暮らしていましたが、
みんな、まるで子供のまま、大人になった様に自然で天真爛漫、
何しろ、“孤独”とか“寂しい”の概念が無いのですから…

孤独も悲しみも、ジャングルの奥深く一人で暮らしている、
シェリピアリ(魔法の医師)のマリガマさんが、
全部一人で背負っているようでした。

シェリピアリの家に生まれた宿命とは言え、
一人畑を耕し、動物や植物と会話する生活は孤独に違いないでしょう。

幼い頃から培われた膨大な知識、人を見抜く能力、
優しい眼差しと、深い眉間のシワに、マリガマさんの精神性を感じました。

世界が注目している、2800種あると言われるアマゾンの薬草の知識を、
伝える人がいないことに対しても、
マリガマさんは危惧していましたが、村人達は、誰も心配していない様子…

長老のマリガマさんの亡き後は、どうするのでしょう?
他の村のシェリピアリに、頼るのかも知れませんが、
後継者がいないのは、村にとっても、地球に取っても、大きな損失でしょう。

「大丈夫、私は死ぬまで元気だから…」と言うマリガマさんは、
私には、“森の精霊”に見えました。

別れの時、村人の男性が、
「あなたは行ってしまっても、思い出は、ずっと残るよ。」と言いました。
ポエムですね。

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COOL JAPAN…試験(Examinations)

「COOL JAPAN」、今回のテーマは「試験」でした。

国家試験など、公的な試験以外に、
民間で行っている資格試験が、3000以上もあるそうです。

「ご当地認定検定」的なものは知っていましたが、
「かくれんぼ」や「もんじゃ」、「パンツ」などもあって、驚きました。

TVなどでも、数年前から「うんちく」とか「雑学」の番組が多く、
その影響もあって、色んな資格検定が増えたのかも知れません。

勉強と言うより、趣味とも言えるものもあり、
仕事に生かせても生かせなくても、
興味があることを、楽しみながら学ぶことが出来るのは、
素晴らしいことだと思います。

日本の「自動車教習所」は、本当に、“至れり尽くせり”ではありますが、
あまりにも“営利主義的”にも思えます。

学科くらいは、アメリカの様に、高校で教えてもいいと思いますが…
運転実技も、公的施設で学べるようにはならないのでしょうかね?

今週の「ベスト・オブ・クール」は、「民間資格(野菜ソムリエ)」でした。
納得ですね。

それにしても、日本人(一部の)て、勉強家ですよね。

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「魔女の妙薬」 ヘティ

教会はお説教を聞いて、お祈りをする所です。
きれいな服を見せびらかしに行く場所と思ったら、大間違いです。

へティの家で農場を手伝っているピーター少年は、
日曜日の礼拝に行っていません。
着て行く服が無いというのも理由の一つです。

どうしてもピーターを教会へ連れて行きたいセーラは、
それとなく、へティにお願いしたのですが、
その時のへティの言葉です。

でも、セーラは諦めません。
次の日曜日、
穴のあいた靴下しか持っていないピーターに、
「心配しないで、ピーターにだけ、変な格好させない。」
と自分も粗末なドレスに着替えました。

もちろんへティには、
「…教会に行くのに、その格好は何なの!」
と注意されましたが、
セーラの返事は、ご想像通りです。

ラストシーンでは、
ピーターはへティにスーツを新調して貰ったので、
セーラも大喜び…

0902

<第1シリーズ>
第9話「魔女の妙薬」(Conversions)より

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自分でカットしたい!

美容院は嫌い…出来れば行きたくないのです。

長時間、腰掛けているのは苦痛ですが、
(と言っても、カットのみなので、それほどでも無いのですが…)
それ以上に苦痛なのは、話しかけられることなのです。

親しくも無い人に、根掘り葉掘り聞かれるのは辛いです。
(根掘り葉掘り聞かれるのは、親しい人であっても嫌ですが…)

当たり障りの無い(素っ気ない)返事を返しても、
雑誌を(目が悪くて読めないのに)読んでる振りしてても、
眠ってる振りして目を閉じていても、効果無し!
まさか、「黙っててくれる?」とも言えないし…

美容師さんにしてみれば、
「話掛けるのもサービスのうち」と教育されているのかも知れないけれど、
迷惑に感じてる人がいるのも事実なんですよね。

途中で、“ちょっと違う…”と思っても、注文付けられない…
もう諦めてしまって、ほとんど“俎上の魚”状態だから、
仕上がりが気に入る事も極めて少なくて…

もしも似合うなら、ロングヘアーにしたいけれど、
私の場合は、嫌でも美容院のお世話になるしかないのです。

知人の中に、自分でカット(ショートカット)している人が2人いますが、
自信があれば、私も自分でカットしたいです。

前髪位なら、たまにカットしてしまうけれど、
後ろ髪となると、取り返しがつかなくなりそうで、
どうしても挑戦出来ないのですよね…

「自分で髪をカット」みたいな講座って無いのでしょうか…?

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