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「激流中国 5年1組 小皇帝の涙」

昨夜放送のNHKスペシャル、「激流中国 5年1組 小皇帝の涙」を観ました。

番組は、中国・雲南省にある、公立小学校の5年1組が舞台、
中国での教育の現場を垣間見せてくれましが、
日本以上に成績偏重、学歴至上主義なのに驚かされました。
(公立小学校でありながら、学校自体がレベル分けされているのも驚きでした。)

学級委員の選出(保護者も投票するのです!)も、遠足のグループ分けも、
友達の選び方も、全て成績のみで決められ、
毎日、山のような宿題で、友達と遊ぶどころか睡眠時間もままならない現実…

算数は日本の中学生レベルで、当然、落ちこぼれの生徒も出てくる訳ですが、
両親、教師のみならず、勉強の出来る生徒からも、容赦なく叱責されるのです。

テストの結果が向上しても、常に、クラス一の生徒(学級委員)に比較され、
決して親から褒められることは無いどころか、四六時中そばにいてお説教され、
風邪で高熱が出ても、両親は、身体のことより勉強の遅れを心配する…

子供達の涙を流しての“心の叫び”も、
親たちに届かなかったのが哀れでした。…親も必死なのです。

こういう現場がある一方で、
地方には、きっと、映画『あの子を探して』のような学校も存在するのでしょう。

地域間格差、所得格差、一人っ子政策の様々な弊害、知的財産権の問題、
中国製品及び食品の安全性、大気汚染や水などの衛生問題、
また、タイトルは忘れましたが、
以前BS1で放送していた“寄宿制幼稚園のドキュメント番組”に見る反日教育…
チベット問題、人権問題、等々…
日本にも多大な影響があるだけに、中国の今後が気になります。

まずは、数々の問題を抱えての、北京オリンピックですが、
はたして大丈夫なのでしょうか?

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