「プリンス・エドワード島へ」 ヘティ(2)
「時には人間て、思ってもいないことを言うものよ。」
突然アボンリーにやって来たセーラと教育係のルイザ…
セーラは、ヘティの妹・ルースの忘れ形見なのですが、
ルースの死を、夫(セーラの父)ブレア・スタンリーのせいと
ヘティは思い込んでいました。
ブレアからは、何の連絡も無いばかりか、
ルイザの高飛車な態度に腹を立てたヘティは、売り言葉に買い言葉で、
つい、
「…父親から頼まれたのでもないのにセーラを預かるのは、
亡くなったルースへの義務だからです。
私は義務をなおざりにしたりしません。
あの子は私達の姪です。血が繋がっている以上責任があります。」
と言ってしまったのです。
セーラが聞いていたとも知らず…
翌日の晩、セーラに、
「伯母さんは義務であたしを預かっただけでしょ!ほんとでしょ!
ルイザにそう言ってたじゃない。」
と言われたヘティは、
「違うわセーラ…あの晩は、私も心の用意が出来てなかったの。
時には人間て、思ってもいないことを言うものよ。」
と言ったのですが、こういうのを、
「後悔先に立たず」「口は災いの元」と言うのでしょうね。
<第1シリーズ>
第1話「プリンス・エドワード島へ」(The Journey Begins)より
| 固定リンク
「* 「アボンリーへの道」」カテゴリの記事
- 「赤毛のアン」(2015)(2020.11.10)
- 「アンという名の少女」(2020.11.02)
- 「アンという名の少女」(2020.10.26)
- 「アンという名の少女」(2020.10.20)
- 「アンという名の少女」(2020.10.19)
最近のコメント