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50年前のクリスマス

子供の頃、近所に“ルーテル教会”があったので、
女の子達は、“日曜学校”に通っていました。

大人の信者さん達に混じって、厚い聖書と賛美歌集を持って(私物ではない)、
牧師さんのお説教を聞き、賛美歌を歌ったり、
献金入れのカゴが回ってくれば、親から貰った小銭を入れました。

その後は、グループに分かれ、聖書の勉強をします。
一節を印刷したものや、一場面を描いた、きれいな絵を貰い、
大人が解りやすく教えてくれました。

暇つぶしと言ったら言い過ぎですが、
遊びの一種でしかなかったことを、大人達も承知してたのでしょうが、
それでも、優しく親切に接してくれました。

クリスマス近くになると、劇の練習をしました。
イブ当日は白い衣装を着て、
信者さん達が見守る中、緊張しながらも寸劇を披露し、
カードや果物、ささやかな菓子などを貰って帰るのです。

誰もが仏壇がある家の子供達なのに、親から咎められることも無く、
家に帰れば、散らし寿司やチキン、クリスマス・ケーキなどを食べ、
お約束の靴下を下げて寝るのでした。

歩いて行かれる距離には、牧師館があって、
外国人の宣教師一家が住んでいました。

高い塀に囲まれた牧師館は、当時としては珍しい洋館で、
同じ年頃の男の子の三兄弟がいましたが、もちろん話しは出来ません。
私達は、何の疑問も抱かずにアメリカ人だと信じ切っていましたが、
実際はどこの国の人達だったのでしょうか。

飽きれた頃、自然に“日曜学校”には行かなくなりましたが、
実家に帰った折りにルーテル教会の前を通れば、
懐かしい姿のまま、ひっそりと建っているチャペルに、遠い昔が蘇ります。

半世紀近くも昔のクリスマスの思い出です。

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