続・映画教室
「映画教室」で観た映画で、覚えている作品と言えば『キクとイサム』、
子供心にも、とても衝撃的な映画でした。
『にあんちゃん』、『つづり方教室』、どちらも大変貧しくて、
それでも健気に生きていくという、いかにも大人が見せたがる内容。
『第五福竜丸』は、小学生低学年の私には、難しい内容でしたが、
久保山愛吉さん役の宇野重吉さんが、甲板で“死の灰”をなめるシーンだけは、
よく覚えています。
『荷車の歌』は望月優子さん主演で、
封建時代の女性(農村の嫁)の辛さが描かれていて、
パール・バックの『大地』に通ずるものがありました。
『いつか来た道』、この映画だけは貧しさを感じさせない作品でした。
主演は山本富士子さんで、ウィーン少年合唱団も出演し、
山本富士子さんの弟役に、まだ少年だった和波孝よしさんが出演していて、
バイオリンを聴かせてくれました。
この映画もラストが悲しかったです。
『夕やけ小やけの赤とんぼ』は、主役は渚まゆみさんで、
複雑な家庭環境の中、反抗的なヒロインが音楽を通して更正いくお話でした。
『路傍の石』もPTAが見せたくなるような内容の作品。
他にもあったのでしょうが、覚えているのはこれぐらい…
どの作品も共通して言えるのは、主人公が健気と言うことと、
必ず、“泣ける”ということ…
悟られたくないので、なるべく、ハンカチを使わないようにするけれど、
外に出ると、みんなが腫れた瞼で、照れくさかったりするのです。
そして、泣いた目には、外の明るさが、ことさら眩しいく感じられたのでした。
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