『女盗賊プーラン』
『ワイルド・スワン』と同じく、『女盗賊プーラン』(上・下 草思社)も、
10年ぐらい前に、平積みされていたのを偶然目にし、購入した本です。
著者はインド人女性、プーラン・デビィ…
彼女も現代の日本人には考えられない程、数奇な運命の持ち主でしたが、
読んでる間も、“信じられない!”の連続でした。
1963年、8月10日、カースト制度の最下層階級に生まれた彼女は、
生まれながらに、あらゆる差別を受け、10歳で20歳年上の男と結婚させられ、
(結婚という名の人身売買としか思えません。)
夫から暴行と虐待を受けたのち、婚家を追い出され、戻ったものの村八分に…
集団による暴行、盗みの濡れ衣、盗賊団に誘拐され…
盗賊団に参加したプーランは、“盗賊の女王”と呼ばれるように…
そして、復讐のための殺人を犯した罪により、
懸賞金付きのお尋ね者となった彼女は、司法取引に応じて投降、
11年の獄中生活を送ったのでした。
無学の彼女は、獄中で学び、
釈放後は、インド統一選挙でサマージワーディ党から出馬して、
当選し国会議員に…
しかし、2001年7月25日、自宅前で射殺されたのでした。
これ程までも、過激で波乱万丈な生涯を送った彼女、
フィクションの世界の、ヒロイン以上かも知れません。
1950年のインド独立の際、カーストは廃止されたはずでしたが、
現実では、今も生き残っているのです。
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