『ただの私(わたし)』
ジョン・レノン夫人、オノ・ヨーコさんの著書を読んだことを思い出しました。
それは、オノ・ヨーコさんが未亡人になってから出版された
「ただの私(わたし)」(講談社文庫)です。
オノ・ヨーコさんのそれまでが、大変率直に語られていました。
裕福ゆえに味わった逆差別と、孤独な少女時代…
最初の結婚、精神病院への入院と自殺未遂、そして離婚…
2度目の結婚と、長女の出産…再び離婚、
ジョン・レノンとの出会い…
読み進むにつれ、彼女が想像を超えた人だと解りました。
教養高く、とても正直で、固定観念に囚われない自由な発想が出来る人であり、
狭い日本には、到底、収まり切れない人なのです。
この本に出会うまでは、オノ・ヨーコさんに対して、
悪いイメージでは無いにしろ、多少の先入観はありました。
知的ではあるけれど個性的、ちょと風変わりで怖そうな…みたいな…
でも、オノヨーコさんに対する認識は一転しました。
オノ・ヨーコさんは日本女性とは思えない位、スケールの大きな人で、
好感と共に、尊敬の念さえも抱くようになりました。
結局、人に限らず、何事も先入観で判断してはいけない、ということですね。
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