アジアに生きる子どもたち~友だちと、また遊びたい~
“アジアに生きる子どもたち”
「友だちと、また遊びたい」~フィリピン 農地改革に揺れる島で~を見ました。
ネクロス島のロブレスに暮らす、14歳のジュディマリーの願いは、
幼馴染みの親友ローリンと、前のように遊ぶこと。
ローリンとは、もう2年も話しすらしていないのです。
なぜなら、ジュディマリーは、“土地を求める親の子”で、
ローリンは、“農園で働く親の子”だから…
↓
政府が推し進める農地改革(地主制度を廃止し、小作に農地を分配する)により、
大人達が、自立派(約100人)と、旧地主派(約200人)に分裂し、敵対した結果、
それまで仲良しだった子供達もが、対立してしまったのです。
農地改革で、農地を分配したと言っても、約3%の15ヘクタールだけ、
自分の土地の1ヘクタールを、正当に要求したジュディマリーの父親は解雇され、
一方、旧地主派(多数派)のローリンの父達は、僅かな土地を貰うより、
地主に頼る方(実質はそれまで通り小作)を選択した…
自立派が土地を獲得すれば、旧地主派にとっては自分達の収入が減る結果に
なることから、死傷者が出る程の激しい対立となったのでした。
(ジュディマリーの叔父で、従姉妹のノヴィの父親も、
地主のガードマンに射殺されたのでした。)
ジュディマリーの楽しみは、年に一度10月に行われる収穫祭、
目玉は、地区ごとに分かれた子供達のグループによるダンスコンテストですが、
参加者は地主に優遇されている旧地主派だけ…
しかし、父親が反対したにも関わらず、ジュディマリーは、
勇気を振り絞って、ダンスチームの練習に参加したのです。
ローリンともう一度話しがしたい、仲良くなりたい一心で…
そして、いつか双方の子供達が、以前のように仲良くなりたいと…
(でも感謝祭の当日は、自立派の子供達を気遣って諦めたのでした。
あんなに練習したのに…)
ところで、ジュディマリーは、父親の農作業を手伝ったり、
13人目を身籠もっている母親を気遣ったり、
幼い弟妹の面倒を見たりと、私からみたら実に健気な少女なのですが、
実は、彼女が特別ではなく、村の子供達は、誰だってそうなんです。
日本人は、豊かさと引き替えに、多くのものを無くしてしまった様な気がします。
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