すさまじきもの
『枕草子』は随筆だから、清少納言個人の感覚もさることながら、
当時の貴族階級の人達の、意識などが分かるところも面白いです。
たとえば、
第二十二段すさまじきもの(興醒めなもの)の中の一文では、
平安時代が、中央集権であったか、
貴族が、いかに思い上がっていたかを垣間見ることが出来ます。
<原文省略>
…地方から送られて来た手紙に、
その土地の土産物が添えられてないのは、ガッカリですよ。
京からの手紙に、土産物が添えられてなかったら、
同じように思うのかも知れないけれど、
だけど、都からの便りには、都の情報が書かれているわけだから、
土産物なんかより(都の出来事が知ることが出来るので)、ずっといいでしょ。
いかにも貴族らしい、身勝手な言い分だと思います。
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