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『草を刈る娘』

年間300本以上も、見た年もあった程の映画好き、
でも、その99%は海外の映画なのです。

それなのに、吉永小百合さんの映画ばかりを取り上げている…
NHKBSで放送されると、懐かしさから、つい保存してしまうのですよね。

石坂洋次郎原作の『草を刈る娘』も、保存してあった映画です。
1961年製作で、吉永さんも浜田光夫さんも高校生だったはず…

お二人とも、メークでも隠せない位、ニキビがありました。
(最近の高校生も、ニキビがあるのかしら?)

ネタバレ↓

秋になると馬草を刈るため、岩木山がそびえる津軽平野に、
“草刈り隊”がやって来る。
風が吹けば飛びそうな小屋を建て寝泊まりし、2週間ほど草を刈るのです…

モヨ子(吉永)も、その中の一人、
それまで女中奉公していたモヨ子は、伯母に連れられ初めて参加する…

これ、実際に行われていたのでしょうか?
とても信じられない…メルフェンの世界みたいですよ。

でも、機械化されるまでは、人力に頼るしかなかった訳だから、
事実なのでしょうけれど。

この作品、驚かされることばかり…
まず、方言なので、言ってる台詞が分かり難かった。

また、妙齢の女性らしからぬ言葉が多くて驚いたのですが、
なかでも、ガスライターを落とした時の、モヨ子と時造(浜田)のやり取りは
唖然としてしまいました。 

“女中奉公”もそうですが、他にも、“夜なべ”、“多角経営”、“産児制限”など、
最近は耳にしない言葉の数々は、むしろ新鮮でした。

ところで菅井きんさん…これほど変わらない女優さんも珍しいですね。

映画の中の物価(時代設定は不明)

時造が卒業記念に兄から買って貰ったガス・ライター、3.000円

(村一番ケチの)はま子の貯金、10万円以上(噂)

怪しげな行商人の品物の値段
香港直輸入(真偽の程は分からない)のメノウの金指輪、5万円のところを、
5.000円に、そして、1.500円に。

小判スカーフ、300円のところを、250円に、最終的には、100円

純金(絶対ウソ!)のシガレットケースが、300円

以上です。

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