『こんにちわ20才』
BSシネマはいつもチェックしていて、
これは、と思う作品は必ず予約録画していますが、中々見れないのですよね。
『こんにちわ20才』もやっと見た次第です。
でも、『こんにちわ20才』って・・・『こんにちは20歳』の間違いではないの?
まあ題名はどうであれ、いかにも“石坂洋次郎原作”らしい面白い作品でした。
ヒロインは、今風に言うと、“ツンデレ”で…
とにかく分かりやすい展開で、すべて予測通りなんですよ。
主人公の石沢カナ子(吉永小百合)は聡明で活発、とてもハッキリしていて、
「主体性の無い、屈辱的な結婚は、我慢ならないわ。」などと言ったりもし、
理屈っぽいけれど、情にもろく、正義感が強い清々しい女性なんですね。
そして、相手役は浜田光夫さんではなく、高橋英樹さんでした。
それにしても、ラスト近くのダンスパーティのシーン、
ビックリするほど乗りの悪いツイストには笑えました。
1964年製作のこの作品では、今となっては過去の遺物となってしまったものが
見られました。
例えば、
被いを掛けた鏡台、
ゴブラン織りのカバーのある4本足のブラウン管テレビ、
お茶の間の火鉢、(お餅を焼いたり、スルメをあぶったり…)
机の上のペン立て(つけペン)や花瓶、
万年筆(ボールペンが、まだ普及していなかったから、誰もが持っていました。)
靴下の繕い、
二人で行う、カセになった毛糸の巻き取り、
賄い付きの下宿、
空き地で野球をする少年達、
舗装されていない道路、
往診してくれる掛かりつけの医者、
ブルーのポリバケツのゴミ箱、
保護者同伴の映画鑑賞、
竹の垣根、
無地の白いカーテン、
背中の張り紙のいたずら、
買い物カゴ、
普段着が和服の主婦、
BG(ビジネス・ガールの略、今のOL)という言い方もありました。
また出演者にしても、田代みどりさんや、太田博之さんを筆頭に、
笹森礼子、進千賀子、和田浩治、轟由紀子、賀原夏子(敬称略)など、
今では見られない顔ぶれも…
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