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『ジェイン・エア』

ブロンテ姉妹の三女シャーロットの『ジェイン・エア』は、妹エミリーの『嵐が丘』
に比べると、中学生でも、充分理解出来る内容ですね。
(長女マリア、次女エリザベスは、共に10歳前後で病死しました。)

発表当時は比較にならない程、『ジェイン・エア』の方が、売れたそうですが、
20世紀になってからは、『嵐が丘』の方が評価されてきたのだそうですね。
確かに、『ジェイン・エア』は、“メロドラマ的”はありますよね。

孤児のジェインは、ローウッドの慈善寄宿学校で過酷な8年間を過ごしますが、
そこで教師の資格を得た彼女は、アデールという少女の家庭教師として、
ロチェスター卿のソーンフィールド邸に雇われます…

親兄弟のいない孤独なジェインには、身分、財産はもちろんのこと、
容姿に恵まれているわけでも無いのですが、
誠実で強い意志や反骨精神を持ち、自己主張も出来る聡明な女性なのです。

ジェインは、同性から支持されるヒロインタイプかも知れません。
だからこそ、薄幸な彼女を応援したくなるのでしょうね。

ソーンフィールドで、謎に満ちた主(あるじ)、エドワード・ロチェスターと出会い、
幾多の苦難を乗り越えながらも、幸せを掴むことが出来たジェイン…
何だか、乙女チックな空想というか、シャーロットの願望みたいにも思えて…

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