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ありがたきもの

『枕草子』の中の、次のも、興味深いです!(原文は省略)

ありがたきもの(めったにないもの)

 舅に褒められるお婿さんや、姑に可愛がられるお嫁さん。
(平安時代から、そうだったんですね。)

 全然、癖の無い人。
(「無くて七癖」ということですね。)

 容姿も教養も優れていても、長く付き合っている間に、全くボロを出さない人。
(どんな人でも、“ボロ”はあるということですね。)

 近くに住んでいる人で、お互いに敬意を払って、
隙を見せないように気を付けていても、最後まで、隙を見せないでいる人。
(最初は気取っていても、長い間には、つい油断してしまうのでしょうね。)

 物語の本や、歌集を書き写す時、墨を付けて汚さない様に注意しても、
特に、上質な豪華本だったりする時は、ことさら注意を払うのですが、
必ず、汚してしまうのですよ。
(分かります!緊張すればする程、失敗してしまうのですよね。)

 男女の間柄ならもちろんのこと、女同士であっても、ずっと仲良くしようと
固く約束しても、最後まで仲良く出来る人は、めったにいません。
(悲しいことですが、「逢うは別れの始め」と言いますからね。)

本当に、その通りですよね。

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