セーラとフェリシティ
いとこ同士のセーラとフェリシティは、親友でもあるんですね。
(セーラの亡き母ルースと、フェリシティの父アレックが、兄妹の関係。)
でも、最初の頃は、ちょっと違っていました。
最初の頃、“フェリシティは、意地悪な子。”と、思った人も多いでしょう。
私は、そうは思わなかったですが…
行き来の無かった“いとこ”が、モントリオールから、突然やって来た。
田舎では見たこともない、フランス製のお洒落なドレスを身にまとい、
しかも、“養育係”を伴ってですから。
その上、島に来た理由が、セーラの父親が経営する会社の横領事件であり、
当の父親は逮捕(濡れ衣で)…キング一族に取って不名誉なそのニュースは、
遠く離れたプリンスエドワード島にまで届いていた…
<第1シリーズ>
第6話「留守番は大混乱」(Proof of the Pudding)より
↓
学力優秀で、家事も得意、容姿にも自信があるフェリシティ、
一方のセーラと言えば、家事は全くしたことが無いし、
掛け算の“九九”の意味さえ知らない…
しかも、わがままで、負けず嫌いで、謙虚さのかけらも無い女の子…
まだ子供だから、仕方無いけれど…
ヘティ伯母さんに、
「フェリシティは、あなたが聞けば、優しく教えてくれるわ。」
と言われても、
「フェリシティに聞くなら、死んだ方がマシ!」と言ってしまうセーラ…
子供達だけで留守番することになった日、
父から、サテン地のブルーの靴が送られて、喜ぶセーラに、
「父親なら、プレゼントを送るより、一緒に暮らす方が先でしょ。」
と言うフェリシティ…さすが優等生、正論ですね。
張り切って、お姉さんぶって、みんなに指図するフェリシティでしたが、
まだまだ子供、失敗も多かった…
でも、フェリシティの良いところは、自分の非を認め、素直に謝るところ、
セーラにも、
「セーラがお父さんは正しいと信じるなら、私だって信じるわ。」と言いました。
最初は色々あったけど、二人は次第に絆を深めていったのでした。
それにしても、フェリシティが作ったパイを、フェリシティの顔に付けたり、
フェリシティのご自慢の髪を、切ってしまったセーラって…
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