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『嵐が丘』

中学生の頃は、『女学生の友』などと並行して、急に純文学にも目覚め、
背伸びしては、翻訳本を読み漁ったりしたのですよね。

私も御多分に洩れず、小学校とは雰囲気の違う、中学校の図書室や、
地域の図書館に足繁く通ったり、
乏しい小遣いを遣り繰りしては、河出書房の「世界名作全集」や、
岩波、新潮、角川などの文庫本などを、購入しては、乱読していました。

ブロンテ姉妹、パール・バック、マーガレット・ミッチェルなど、
特に意識していなかったけれど、何故か女流作家のものが多かったみたい。

中学生の女子が最初に出会う本と言えば、ブロンテ姉妹ではないでしょうか。
『嵐ヶ丘』は、ご存じ“ブロンテ三姉妹”の次女、エミリー・ブロンテの作品で、
原題は “Wuthering Heights”(風が激しく吹きすさぶ館(?))。

余りにも有名な 『嵐ヶ丘』ですが、理解は出来たとしても、
人生経験の浅い、中学生には、相応しくないかも知れませんね。

私も、ヒースクリックとキャサリンに対して、好感持てなかったばかりか、
登場人物の中で、魅力を感じた人物は、一人もいなかったです。
(これは読書において、致命傷です。)
そして、ヒースクリックの“復讐”にも、到底、共感持てなかったし、
まして、感動を覚えることもなかったですね。
成人してから、再読しましたが、読後感に変化はなかったです。

実際、作品の発表当時(19世紀中頃)は、大変不評だったそうです。

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