『潮風を待つ少女』
私達の年代は、中学生になった途端、ちょっとだけ大人になったと勘違いし、
誰に言われた訳でもないのに、それまで無邪気に愛読していた読み物とは
“お別れ”してしまうのですよね。
雑誌にしても、『小学六年生』等は当然ですが、
週刊『少女フレンド』や、月刊『りぼん』などには、見向きもしなくなり、
中学1年生の4月からは、当然の如く、『女学生の友』を購読したりして…
『女学生の友』には、佐伯千秋さんの「潮風を待つ少女」が連載されていて、
後に単行本になった時は、私も買いましたが、クラスの女子を一周…
もう「潮風を待つ少女」は、処分してしまったけれど、今となれば悔やまれます。
そう言えば、「潮風を待つ少女」と「女学生」はレコードになり、
オーディションで選ばれた、安達明(「潮風を待つ少女」のヒロインの彼の名)
という名の歌手が歌っていました。
安達明さんは、じきに、ブラウン管から消えてしまった気がするけれど、
現在は何をなさっているのでしょうか…?
記憶の中では、当時のアイドルのままだけど…
その『女学生の友』とも中学卒業と共に、ごく自然に、卒業したのでした。
“女学生”という言葉が死語になってしまったように、
雑誌『女学生の友』も、いつの間にか書店の店頭から消えてしまいました。
(『少女フレンド』も『りぼん』も、当時はコミック本ではなく、
(漫画もありましたが)読み物中心の雑誌でした。)
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