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『ガラスの中の少女』

録画してあった『ガラスの中の少女』(1960年、日活)を観ました。(6日放送)
(モノクロの映像は、あれこれと想像する余地があって楽しいですね。)

主人公、靖代役は吉永小百合さん、
相手役の陽一は、浜田光夫(当時は光昿)さん。
小百合さん、浜田さんのコンビの青春(純愛)映画は、沢山ありますが、
『ガラスの中の少女』は、その1作目とのことです。

今から47年前の作品で、小百合さんは15才、浜田さんは16才だったのです!
お二人とも、とても初々しく、爽やかで、本当に輝いていました。

特に、小百合さんの眩しいくらいの清楚な美しさと言ったら…
それにしても、小百合さんは今も、お美しい。
過去も現在も、きっと未来だって…
何歳に成ろうとも、おばさんにも、おばあさんにも成らない女性なのでしょうね。

その昔、「サユリスト」という言葉があった事すら、知らなくて…
私が知ったのは、比較的最近のことだった…我ながら不思議です。

ネタバレ↓

ストーリーは、以前観た『泥だらけの純情』にそっくり…
『泥だらけの純情』の方が、後の作品なのですが、
ここまで、酷似したものを作っても、当時は問題無かったのでしょうね。
ちなみに、原作、脚本、監督、すべて別人なのですが。

靖代と、陽一が、遊園地で遊ぶシーンがありましたが、
当時、あんな危険な乗り物があったこと自体も、信じられないけれど、
あれ程、あからさまな二重写しというのも、微笑ましくて笑えました。

また、陽一の給料が、3~4000円というのは、安過ぎる気がしますが…
家に入れている金額、という意味だったのかも知れないけれど。

昔の邦画を観ていて気付くことの一つに、言葉遣いがあります。
特に、女性の…大変美しいのですね。

小百合さんも、良家の子女の役が多いから、いつでも、
「…ですのよ。」「…なのよ。」「…だわ。」などと、言っていますよね。

当時の女性のみんなが、そんな言葉遣いだったとは思えませんが、
少なくとも、「男言葉」で話す女性はいなかったような…?
今では、女言葉を使うのは、逆に男性(ある種類の)だったりするのですね。

ところで、昔の邦画を放送する際(今回は無かったようですが)、
現在では、不適切な表現方法だったりする場合に、
音声を消してしまったりするけれど、あれは是非とも、やめて欲しいです。
断りのテロップを流すだけでは、駄目なのでしょうか?

以前TVで、(児童向作品以外の)洋画を吹き替えしないことや、
エンドロール等をカットしないのは、
“視聴者に、オリジナルの作品のままを観て頂きたいから、
声の抑揚も、息づかいも、全て作品の一部なのだから…”
みたいな内容の事を言っていましたが、
邦画の音声を加工することは、この趣旨に矛盾していないのでしょうか?
…大いに疑問です。

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