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『マイ・ルーム』

レオナルド・ディカプリオ主演の『マイ・ルーム』(1996年)も派手さは無いけれど、
ハートウォーミングな素敵な作品でした。

母親の愛情を実感することが出来ない息子、
夫と離婚後、二人の息子を育てながら美容師として働く母親、
息子ハンク(ディカプリオ)は、自宅に放火し、全焼させてしまう。

母親リー(メリル・ストリープ)は、生活に追われているからなのでしょうが、
元々デリカシーに欠ける、がさつな性格みたいなんですね。
繊細で、難しい年頃の息子を持て余し気味な感じ…

ハンクは施設に入れられ、リーと次男は修道院に住まわせて貰うのですが、
突然、リーの姉ベッシー(ダイアン・キートン)から連絡が入ります。

リーは息子達と、渋々ながら、20年ぶりにフロリダの実家に帰りますが…

反抗的なハンクでしたが、優しいベッシー伯母さんには心を開くことが出来、
時々、無邪気な笑顔を見せていましたね。

実の親とは、心が通じ合えなくても、誰か、伯母さんでも、いとこでも、友達でも、
誰でもいいから、打ち解ける相手がいることは、その人にとって救いですね。

離婚、親子の確執、非行、不治の病、骨髄移植、老人介護、認知症…等々、
重い内容にも関わらず、全体に暗さが無いばかりか、ユーモアさえあって、
見終わった時には、清々しい気分になりました。

ディカプリオを始め、出演している俳優さん達の演技力も素晴らしかったです。
メリル・ストリープは、さすがですね。あんな役柄も、とても自然なのですから。
お祖父さんも、大叔母さんも、ハンクの弟も、みんな可愛かったですよね。

ただ、ロバート・デ・ニーロが扮していた、ウォリー医師の笑顔だけが、
素直に受け取ることが出来なかった…何か、企んでる感じがして…
「ボーイズ・ライフ」での印象が強過ぎたのですね。
…御免なさい、デ・ニーロさん。

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