『グラスハープ~草の竪琴』
2007年も、もう半分終わってしまいましたね。
早いです!…早過ぎて恐いです!
と、嘆いても始まらないので、気分転換にデザインを変えてみました。
まぁ、一月遅れの「衣替え」ですね。
『グラスハープ~草の竪琴』(1996年)は、
トルーマン・カポーティの自伝的同名小説の映画化です。
この作品を一言で言うなら、「ノスタルジック」でしょうか…
1950年代のアメリカの田舎を知ってる訳でもないんのですが、
とっても懐かしい気分に浸れるのです。
↓
主人公のコリン(エドワード・ファーロング)は、母の死後、
父の従姉妹の、独身姉妹に引き取られて行きます。
妹のヴェレーナ(シシー・スペイセス)は、身なりも考え方も、
典型的なハイミスの職業婦人(死語?)といった人ですが、
姉のドリー(パイパー・ローリー)は、ヴェレーナとは正反対で、
夢見る少女が、そのまま中年(?)になったような人…
コリンにも優しく世話してくれるのです。
ドリーが身に付けているドレスは、グレーがかったピンクやオーキッドなど、
淡い色調のロマンティックな物ばかり(着たいとは思いませんが…)。
お部屋もシンプルながら、アンティークな雰囲気で乙女心をくすぐります。
ある日、薬草の事でヴェレーナと喧嘩したドリーは、
メイドのキャサリン(ドリーの親友)とコリンを連れ、
森のムクロジの木の上で暮らし始めます。
そこに次々と人が集まって来て、生活を共にするのですが、
みんな世間の常識から外れた人ばかり…
でも、森の中の大きな樹の上で暮らすなんて、メルヘンそのものですよね。
数年間のその町での暮らしの中で、多くの人と出会い、
様々な体験をしたコリンは、やがて巣立って行くのですが、
心身共に、逞しく成長した事は言うまでもありません。
この映画は、衣装もそうですが、風景も日本とは違った美しさで、
観ているだけで、ヒーリング効果抜群なんですよね。
また、脇役が豪華で、ジャック・レモン、ウォルター・マッソー、
メアリー・スティーンバーゲン、ショーン・パトリック・フラナリーなどの、
顔が見られるのも嬉しいです。
| 固定リンク
「* 映画」カテゴリの記事
- 「婚前特急」(2011)(2014.11.26)
- 『早春物語』(赤川次郎・著)(2014.11.06)
- 『早春物語』(1985)(2014.11.03)
- 「我が大草原の母」(2010)(2014.07.01)
- イーハトーヴ(2014.03.19)
最近のコメント