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『鯨の中のジョナ』

1990年のイタリア映画『鯨の中のジョナ』の原作は、オランダの原子物理学者、
ヨナ・オバースキーが、自らの体験を基に書いた「チャイルドフッド」です。

旧約聖書の「ヨナ記」より。
・・・伝道師ヨナ(英語名Jonah)は、ある時、嵐で船が転覆しそうになった時、
嵐の原因がヨナということになり、船から海に落とされる。
ヨナは巨大な魚に飲み込まれたが、腹の中で静かに外に出る時を待つ。
3日後、陸に吐き出された。
ユダヤ人強制収容所を「鯨」に喩えた。

アムステルダムで、優しい父(ジャン・ユーグ・アングラード)母の愛に抱かれ、
4歳のジョナは、幸せに暮らしていました。

しかし、ナチスの台頭により、ホロコーストが起こり、
ジョナ達一家を始め、ユダヤ人達の生活は一転していきました。
謂われ無き差別やいじめ、胸には「黄色のダビデの星」を強制的に付けられ、
そして、強制収容所へ連行さられて行ったのでした。

ナチス、ホロコーストを題材とした映画は数多くありますが、
『鯨の中のジョナ』は、少年の立場でホロコーストが描かれています。

狂気の独裁者によって、罪もないユダヤ人が差別され、迫害を受け、
そして、600万人(?)以上の人が虐殺されていったという事実…

ユダヤ人が差別、迫害されたのは、コロホーストが始めではないし、
差別、迫害を受けたのは、ユダヤ人ばかりでもないけれど、
どうして、人種や宗教の違いを認め尊重し合うことが出来ないのでしょう?

いつの時代になったら、真の平和が実現するのでしょう…
それは、永久に来ないのでしょうか…?

 

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