ガス・パイクの謎 (ネタバレ)
初登場は、第15話「フェリシティの初恋」(脚本、スゼット・クチュール)、
その中でガスは、「船を降りたばかり。」と言い、
アレックにも「島の人間ではないな。」と言われていました。
フェリックスの質問「いつからタバコ吸ってたの?」には、
「ずっと前からさ。叱る親もいなかったしな。」と答えていた…
また、第66話「生きていた母」(脚本、マーリーン・マシューズ)では、
フェリシティに、こんなことを語ります。
「俺の人生には、でっかい穴が空いている。自分がどこの誰なのか知らない。
君はアボンリーのフェリシティ・キングだ。父親も、母親も、家族もいる…
俺は自分の事を何も知らない。覚えていることは少しだ。母さんの墓石…
イライザ、1894年、31歳で死亡・・・」
1889年生まれのガスは、その時5歳のはず…
墓石はアボンリーにあったのだから、
当時のことは、誰かが知っているはずだと思うのですが…
証言1、
「アボンリーじゃ、何かあったら、みんな知ってるよ。」(ピーター)
証言2、
「アボンリーは小さな町よ。どんなニュースも、すぐ伝わるわ。」(オリビア)
しかも、いつも雑貨店に集まっている、噂話好きなご婦人方や、
長年教師を勤めてきて顔が利くはずのヘティの存在…
(ヘティは、“キング家はアボンリー最初の定住者”
(違っていたが)と自負していたのに)
ガスのことを、誰もが知らなかったなんて…
でも、辻褄が合わないことには、
それ以前の第43話「亡き親友の妻」(脚本、レイモンド・ストーリー)で、
ガスはアレックにこう言っていたのです。
「誰でも重荷を背負ってます。それぞれの…おふくろが、よく言ってました。
最初はくじけてしまう。でも、いつか強くなってる。人の荷物を背負ってやれば、
結局は、その人を弱くしてしまうんです。」と…
(5歳にはずなのに)お母さんの言葉を覚えているということも驚くが、
母親のことは覚えていないというのも不自然と思うが…
母親の死亡後のガスは、どうやって成長したのかも謎です。
花売りの女が母親なのでは?と直感したガスは、アボンリーに戻り、
ヘティに、「噂でも何でもいいから、母さんのこと知りませんか?」と尋ねる。
すると、「そうね~そうだったわ、昔レイチェルが言ってたの思い出したわ。
エイブ・パイプの奥さんは、近くの農家の出だって…
たしかフルエンさんちの向こう…」とヘティ…
ヘティったら、あんなにガスに誰よりも目を掛けていたのに、
なぜ、もっと前に教えてあげなかったの?
ヘティに教えられた家を訪ねたガスは、そこに住んでいた頃の記憶が甦り、
そして、最後の手段として、母親の墓を暴くことに…
中から出てきたのは、石だけだった…
さらに、イライザが祭壇岩の下から取り出した物は、
エイブ・パイプ(ガスの父)とイライザの結婚写真の他に、
クレーン船長の写真…
イライザが母親で、クレーン船長が父親でと確信したガスは、
それを確かめる為、イライザと、クレーン船長を探す旅に出たのでした。
母に「ずっと側にいる」と言ったのに、母親について語られることもなく、
クレーン船長の事も、解明されないままでドラマは終了しまった…
(日本版で編集された中に、あったとか…?)
ガスの謎は、まだまだありますが…
いくら大勢の脚本家の手によるとは言え、
ガスに限らず、登場人物の設定は統一して欲しかったですよ~~
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