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『ストーリー・ガール』…(2)

『アボンリーへの道』と、原作の一つである『ストーリー・ガール』には、
様々な相違点があります。

第一に、『ストーリー・ガール』での町の名前は“アボンリー”ではなく、
カーライル”です。

登場人物も
途中降板したものの、ドラマでの主役はセーラ・スタンリーでした。
『ストーリー・ガール』シリーズでは、いとこの一人、
ベバリー・キング(僕、13歳)が、主役、…と言うより、語り手でした。

ベバリーにはフェリックスという名前の弟がいますが、
彼は太ってることを気にしていて、性格は至って真面目です。

ベバリーは、ドラマではアンドルーなのでしょうが、
アンドルーには弟はいません。

フェリシティー(12歳)には、ダン(ダニエル、13歳)という兄がいて
(ドラマでは弟)、ダンの性格はドラマのフェリックスに、近いです。

肝心の別名“ストーリー・ガール”のセーラは、
原作ではセアラ・スタンリーと訳されていますが、
スペルはどちらも、Sara Stanleyです。

セアラは登場する子供達8人の内で1番年上の14歳、
父親(ブレア)は健在で、パリで画家をしていて、
時々ドレスなどを送ってくれます。

セアラの亡き母はフェリシティーという名前で、
その母にはフェリックスという双子の弟(兄?)
がいたのですが、その双子の2人は、遠く離れた地で、
同じ日に亡くなったのでした。

セアラは、ロジャーおじさんとオリビアおばさん(独身の兄妹)と暮らしていて、
そこで働いている、ピーター・クレイブという少年もいます。

またドラマでは、クレミー・レイというおとなしくて、
泣き虫の少女が登場していましたが、
原作では、ストーリー・ガールと同じ名前のセアラ・レイと言う名前でした。

セアラが二人ということも、一方が“ストーリー・ガール”と
呼ばれている所以なのですが。

まだまだ相違点はありますが、ドラマにとって重要なヘティ・キングと
ガス・パイクは、『ストーリー・ガール』シリーズでは、存在しないのです。

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