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『ギルバート・グレイプ』

『ギルバート・グレイプ』(1993年)も、ジョニー・デップ主演の作品です。
監督は、スウェーデン出身のラッセ・ハルストレム。

この監督作品で私が観たのは、『ギルバート・グレイプ』の他に、
『マイ・ライフ・アズ・ア・ドッグ』(健気な少年に泣かされました。)
『やかまし村の子どもたち』『やかまし村の春夏秋冬』(二作とも、宝物です。)
『サイダーハウス・ルール』(ちょっと期待外れだったかも。)
『ショコラ』(ジョニーが素敵!メルヘンチックな所も良かった!)

他にも、たくさんの名作を手掛けています。

アイオワ州メンドーラに住む24歳のギルバート(ジョニー・デップ)は、
自殺した父親、家を出て行った兄に変わって、一家を支えていました。

17年前、夫が首吊り自殺をしたショックから過食症となり、
歩くことさえままならない程の巨体になってしまった母親、
もうすぐ18歳になる知的障害の弟アーニー(レオナルド・ディカプリオ)、
無職の姉と、まだ15歳の妹、
家族は、ギルバートの足枷なのです。
(父親が自殺したのが17年前、それなのに妹は15歳…?)

ある日、トレーラーハウスで旅をしているベッキー(ジュリエット・ルイス)と
知り合うのですが…

日本人から見ると考えられない位、巨漢の女優さんがいるだなんて、
さすがアメリカですね。

ギルバートの家では、いつも高カロリーの料理ばかり、どっさり作って、
どっさり食べて、あれでは、太るのも無理無いですよ。

話は逸れますが、アメリカで身動き出来ないくらい太っている人の
食事の様子を、テレビで見たことがあるけれど、
超特大のピザや、ホットドック、ハンバーグなどを大量に食べていました。

その量もさることながら、同じものばかりでも飽きないのでしょうか?
その人は特別でしょうが、アメリカ人の味覚って、
一体どうなってるんでしょうね?
アメリカには「医食同源」という考え方はないのでしょうか?

その超肥満の母親は、ギルバートに対して、「光ゆらめく鎧の騎士よ」
みたいな呼び方をするのですが、息子にそう言えるなんて、いいですよね。
アーニーにも素敵な呼び方をしていたし…(言葉は忘れましたが)

その母親が亡くなった時、ギルバートは、さらし者にしたくないということで、
家ごと燃やしてしまったのだけれど、(家自体も修復困難な程痛んでいたが)
法律的には大丈夫だったのか、気になりましたね。

気になったといえば、人妻ベティ(メアリー・スティーンバーゲン)の夫の死、
あれは、本当に事故だったでしょうか?
謎のままだったけれど、私は、ベティが怪しく感じました。

このベティという女性、この作品中、唯一好きになれない人物だったので、
町から出て行った時は、ホッとしましたね。

色々ありましたが、希望を感じさせるラストだったことが救われましたね。

ところで、アーニー役の、レオナルド・ディカプリオは、
アカデミー助演男優賞をノミネートされただけあって、
驚くほどの演技力でした。
知らない人が、本当の知的障害者と思ったというのも納得です。

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コメント

ホーギー様、コメントありがとうございました。
『ギルバート・グレイプ』で思い出される人がもう一人・・・ジュリエット・ルイスです。
3人とも、若々しくて、本当に輝いていましたよね。

トラックバックのこと、もちろんですよ。
これからも、よろしくお願いしますね。

投稿: Michi | 2008年3月 9日 (日) 23:48

はじめまして、ブログ初心者のホーギーと言います。
この映画は、ジョニー・デップの素晴らしさとディカプリオの19歳にして見事な演技を披露した名作だと思います。
私にとって、彼らの出演した映画の中で、ベスト3には入る作品だと思います。
こういう映画最近ないですよね。ぜひ、多くの人に観てもらいたい映画ですよね。
ということで、また、遊びに来ます。
それから、トラックバックもお願いします。

投稿: ホーギー | 2008年3月 9日 (日) 21:28

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