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ヘティ伯母さん

『アボンリーへの道』にとって、ヘティ・キングは無くてはならない存在です。
ヘティはキング家の家長で、アボンリー学校の教師をしています。
(後に小説家、ホテルの共同経営者になります。)

早くに両親を亡くしたために、弟妹の面倒を見なくてはならず、
その為かどうかは分かりませんが、未婚です。

性格は、かなり頑固で、キング家の責任と誇り、威厳を重んじていて、
相手が子供でも容赦しません。

第1話「プリンス・エドワード島へ」で、初めてヘティを観た時は、
はっきり言って、好印象ではありませんでした。
“なんて、意地悪で冷たい人なんでしょ!”と思いました。

でも、“本当はいい人”と言うことが判る場面があったのです。
それは、セーラにお皿の片付けを言い付けた時のこと、

「…落とさないように気を付けてね。
ひいお祖母さんの時から、三代に渡って使っているお皿よ。
一瞬の不注意で壊したりしたら、悔やみ切れないでしょ?」(ヘティ

でも、セーラは(予想通り)落として壊してしまったのです。
もちろん、わざとじゃないのですが…
その後、落ち込んでいるセーラに、ヘティは、穏やかに、こう言うのでした。

「…それからねセーラ、ひいお祖母さんのお皿だけど、
私は特には好きじゃなかったの。」と…
この一言で、ヘティが好きになりました。

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<第1シリーズ>
第1話「プリンス・エドワード゙島へ」(The Journey Begins)より

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